2016年2月19日金曜日

Googleスプレッドシートをデータベースとして利用するCMS「COLROW コルロー」

こんにちは。
株式会社らしくの佐藤 純也です。

私たちは、「複雑なことをシンプルに。」をモットーにして、クラウドアプリケーションを企画・開発をしています。
これまでの経験を整理して、Googleスプレッドシートをデータベースとして利用するCMS(*1)「COLROW コルロー」の提供を開始しました。

*1: CMSはコンテンツマネジメントシステムの略称で、ウェブサイトを制作・管理するツールの総称です。

COLROW コルロー とは?

COLROW コルロー は、Googleスプレッドシートに登録された「店舗一覧」、「イベント一覧」、「商品価格表」、「料理メニュー」など、パソコンではExcelで管理するようなリストデータを簡単にウェブ表現するツールです。また、ウェブフォームからの登録を、GoogleスプレッドシートやGoogleカレンダーなどに登録できます。

COLROW管理画面で発行した1〜2行のコードをご自身のウェブサイトやブログに追加するだけで、「写真付きリスト」や「複数スポットが掲載されたGoogleマップ」、「投稿内容がスプレッドシートとGoogleドライブに保存されるウェブフォーム」を掲載できます。

プロのウェブ制作者向けのCOLROW APIを利用すれば、GoogleスプレッドシートおよびGoogleドライブをデータベースとして扱うウェブサイトを制作することができます。スプレッドシートのデータを修正すると即時にウェブサイトも更新されます。表計算ソフトを扱える方であれば、ウェブサイトのメンテナンスができるようになります。

COLROW コルロー が生まれたきっかけ

弊社株式会社らしくは、「ITを活用して街や地域䛾魅力アップ」をテーマに活動しています。

商店街、観光協会、商工会議所など、街や地域のPRを行う組織・団体が企画・運営するウェブサイトにおいて、「店舗一覧」や「観光スポット一覧」、「イベント一覧」などは定番の表現です。
これらの一覧データは、パソコンではEXCELで管理されていますが、ウェブサイトで表現する際は、HTML内に1件づつ直接書くか、データベースに複製・管理され開発されたプログラムを利用して表現されます。
このように元となるデータが複数になってしまうため、店舗の入れ替わりなどが発生すると、複数のデータをメンテナンスする必要が出てきます。街の店舗は入れ替わりが頻繁で、街の実体にウェブサイトのメンテナンスが追いつかないことを目にしました。

また、事務局担当者はシニアの方も多く、EXCELは使えるのですが、ウェブサイトのメンテナンスは難しいと感じる方が多いことも学びました。

外部のウェブ制作会社に委託できるうちはメンテナンスは継続できるのですが、上述の課題から、予算が確保出来ない場合は、自身でメンテナンスができなくなり、更新されないウェブサイトとなってしまいます。
(何年も更新されていない商店街のウェブサイトを見たことがある方もいると思います。)

これらの課題を解決するには、ウェブプログラムがアクセス可能であるGoogleスプレッドシートをデータベースとして利用するシステムことが理にかなっていると考え、企画・開発し提供を開始しました。

現在では、街の報発信以外に、企業のコーポレートサイト、企業内ポータルサイト、でも利用されており、スプレッドシートを管理画面およびデータベースとして利用する方法は、広くニーズがあることを確認できました。

COLROW がフィットするシーン

COLROWは、パソコンではEXCELで管理するようなフォーマット化された◯◯一覧と名前を付けられるようなデータのウェブ表現が得意です。

整理すると、以下の緑で示した領域をカバーすることを目指しています。


利用シーンがイメージできるように、これまでに株式会社らしくが作成したウェブサイトや製品を例にとってご説明します。

店舗や会員の紹介ページ

Googleスプレッドシートに登録された店舗一覧から、Googleマップ上に店舗位置を表示したり、店舗詳細ページを表示します。
スプレッドシートの情報を修正すると、即時にウェブサイトの情報も更新されます。
インターネット上に公開された写真URLをシート内に設置することで、写真もウェブページ内に掲載されます。



価格表のウェブページ

価格表はEXCELで作成・管理するシーンが多いです。Googleスプレッドシートに作成された価格表をウェブページに表現します。
例えば、スプレッドシートの関数を利用することで、消費税が変わる際もいつのセルのデータ(消費税率)を更新するのみで、価格表のウェブページのメンテナンスが終了します。


ネットでのコンテストのエントリーとそのエントリー者の一覧

ネットでのコンテストや


写真付き会員名簿の作成などにも、この方法は活用できます。

いかがでしたでしょうか。活用にピッタリなシーンはイメージできましたでしょうか。
上記以外にも以下のようなシーンに便利です。